ビジネスにおけるコミュニケーションの定義を、筆者なりに考察してみた
おはようございます。
他者とのコミュニケーションが発生しない職業は近年稀でしょう。
筆者は企業戦士であり、よく「コミュニケーション力を磨け」「相手の立場に立って話せ」などと口酸っぱく言われます。
しかし、上記助言に対して筆者はこう感じます。
「そうするのが好ましいと経験的には理解しているが、何故それが好ましいかを体系的に説明できる人は少ない」と。
筆者も例外ではありませんが、経験則だけに頼っていては"場当たり対処"に陥りがちで、再現性に乏しいです。
少なくともブレない自分の軸を持たねばならないと危機感を感じたため、今回言語化を図りました。
ビジネス上のコミュニケーションの定義は何か?
思うにビジネスにおける "コミュニケーション" という言葉は、人それぞれが異なる文脈と意味合いの中で使用しているため、自然科学のように一義的な答えは定まらないと考えます。
よってまずは、筆者なりのビジネス・コミュニケーションの定義を示します。それは、
「自分と他者の間にある、情報量・理解度のギャップを埋めること」です。
情報量とは「ある物事に対する知識の広さ」、理解度とは「知識の深さ」という意味で使っています。
ちょうど下図に示すようなT字型のイメージです。
あらゆる事象に対し、自分が有する情報量・理解度は他者と異なっていて当然です。
部下に業務をアサインする時、上司に検討結果を報告する時、骨の折れる問題を他部署にお願いする時など、情報量・理解度のギャップによる仕事の進め難さは誰しも経験有と思います。
反対にそのギャップが "ゼロ" になれば、理屈上は "相手の立場に立った" わけですから、何の障害も無く仕事は進むでしょう。そんな難易度の代物を "仕事" と呼べるかは別問題ですが。
現実的には、情報量・理解度のギャップは完全には埋まらずとも、コミュニケーションを通じて如何に納得感を高められるかが落とし所になると思います。
まとめ
コミュニケーションの方法論としてロジカル・シンキング等がありますが、その目指す所は大まかには上記の「情報量・理解度のギャップを埋めること」に集約されると思います。
これら方法論は素晴らしいツールですが、万人に共通する原理原則ではないと筆者は考えており、ブレない自分の軸の確立を優先し仕事に励んでいきます。
勿論、自分の価値軸が揺らぐほどインパクトの大きい体験や原理原則に出くわした際には、貪欲に吸収していく所存です。